6月の日曜ふうえば

6月26日、久しぶり、というか2年以上ぶりに英語時事が実施されました。

6月20日が世界難民デーでしたし、現下の国際情勢もありますので、今回のテーマは「難民」としました。

写真のお二人に加え、女性一名と撮影者の鈴木(ふうえば)。計4名の出席。

資料としては、

〇VOAからの記事(英語)

〇同日本語訳(訳:鈴木)

〇国連UNHCR協会の資料(日本語)

〇NHKクローズアップ現代の資料(日本語)

を用いました。

 

世界全体での難民の数の多さへの驚き。

ベネズエラが世界第2位の難民発生国となっていることへの驚き。

難民は近隣諸国が受け入れている場合が最も多い(シリア難民⇒トルコ、ベネズエラ難民⇒コロンビア)という事実の確認と、日本の地政学的な観点からの考察。

メディアがウクライナばかり取り上げていることの問題。

 

ここから移民のことも話題になり、

日本が実態としては既に移民大国となっていること、政府が移民受け入れに舵を切っていること、しかし先行している西欧でどんな問題が発生しているかもしっかりと学ばなければならないという指摘。

日本と違った文化で育った人々には、いわゆる暗黙の了解は通じない、言葉できっちり議論しなくてはならないという指摘。

具体例を挙げての、外国人に権利・義務の両方ともきちんと伝えていないという指摘。

ブレアのときのシチズンシップ教育のなかで、出自・文化の異なる人々が少人数で議論しあうというカリキュラムがあった。これは日本でも必要なのではないか、という指摘。

緒方貞子さんは保護された難民がやがてテロリストになるというケースもあるという現実を直視したうえで、それでも命こそ大事と難民を救い続けた。そういう意味で彼女はリアリスト、という指摘。

 

といった意見が交わされました。

さらには、

 

日本の人口減に話題が及び、

人口がどんなに減っても、減ったなりで日本という国は残るであろうから問題ない、という指摘。

そのとおりだが、しかし人口減少のスピードが速すぎると、年金制度など、さまざまな問題が生じる。移民受け入れで人口をある程度維持する必要も考えなくてはいけない、という反論。

さらには、しわ寄せが行くのは若い人たちなのだから、例えば参議院を、若い人、たとえば20代だけの人で構成する院にするとか、考えた方が良いという意見も出され、

これを受けて、経済学で外部不経済という概念があるが、ある経済活動が同時代の人々に外部不経済をもたらすことばかり考えがちだが、経済活動が後世の人々に外部不経済をもたらす場合もあり、環境問題はまさにそれ。とすると、次世代さらに次の世代を代表するといった意味でも若い人の当選枠を参議院に設けるのは理にかなっている、という応援意見も続きました。

 

2年ぶりの英語時事でしたが、2年前と同じで、活発な意見が交わされる場となりました。

結論めいたことを導こうとはしていません。

様々な意見を聴いて、各自が考え方を深め、見方を広めることが一番の目的なのですから。

 

日曜ふうえば英語時事の次回は7月10日。

学生をはじめとするすべての人々の自主学習室&学習支援の場である水曜ふうえばは、次回7月6日です。